けやき通信
2014年2月6日
「ヒートショック」をご存知ですか?
立春を過ぎましたが、この冬一番と言われる寒波がやってきています。
外も寒いけれど、うちの中も寒いということはありませんか?
リビングやキッチン、子供部屋は暖かいけれど、トイレや浴室、布団に入ればがまんできる寝室は
寒いのがアタリマエとなっていませんか?
ヒートショックとは、急激な温度変化が体に及ぼす影響のことです。
2011年には約1万7.000人もの方々が、ヒートショックが関連した入浴関連死をされたとみられ、
交通事故による死亡者数を大きく上回っています。 ( 中日新聞 2013年2月3日の記事より )
暖かいリビングから寒い脱衣室へ⇒裸になりやや寒い浴室へ⇒熱い湯船へ。
また朝、あたたかい布団の中から寒いトイレへ。
部屋の温度差が、血圧の急激な変化をもたらします。
目に見えないけれど、体に負担がかかっています。 体は敏感に反応しているのですね。
年齢を重ねるほど、気をつけなければいけません。
「 もったいないから 」 「 がまんできること 」 などど考えずに、多少の光熱費がアップしても、
目には見えない健康のことを一番に考えてください。
断熱改修をしたり、暖房器具を適所に設置したり、家中の温度差をできるだけなくしましょう。
家を建てる時、断熱・気密をしっかり考えて性能のよい家を建てることが一番望ましいのですが、
リフォームやリノベーションでも打つ手はあります。
一番大切なことは、あなたやご家族の命です。
家づくりでも優先順位を間違えない様にしなければなりません。
デザインや設備、金額など目に見えるわかりやすいものよりも、
健康、暮らしやすさ、室内のきれいな空気、自然素材のもつ力 など目に見えないものに
価値を見出すことが本当の豊かな暮らしではないでしょうか。
湿度を上げることも、室内を暖かくするために必要なことです。
昔ながらのくど(竈)で、餅つき用の餅米を蒸しているところ。湯気がいっぱいで土間でもあたたか。